コラム

結婚式の花事情

結婚式で欠かせないものはなんでしょうか?ドレス?ケーキ?お料理?人によって「結婚式で欠かせないもの」はそれぞれの思いがあるはずですので決めることはできませんがその中の一つに結婚式で欠かせないものに「花」があります。

和婚での神前式やキリスト教式、仏前式、人前式・・・と最近では挙式スタイルも様々です。

神社が花で飾り付けられていることはありませんが、チャペルで行うキリスト教式ではバージンロードの脇には花がありますし、祭壇の花も必要になってきます。

また、挙式と同時に披露宴やパーティを行う方がほとんどだと思います。そちらでの会場を彩る花は欠かせないものになりますね。

結婚式の花事情はどのようなものなのでしょうか

1.花のことを少し理解しておきましょう

デートしながらお花の市場調査

結婚式のお花を考えるときに時間があれば町のお花やさんを覗いて見ることをおすすめします。

彼も一緒に行くと良いですね。結婚式でよく使われるバラやユリ、或いは自分のイメージするお花の値段を見ておくと良いです。見るときに注意するのは外に並べられているものではなく、ガラスケースに入って冷蔵庫に入っているお花を見ます。バラなら直径が4~5cmのものの値段を見ると参考になります。町の花屋さんでその値段ですので式場でしたらプラスαと考えると良いですね。ユリの値段やその他、気になるお花があれば見ておきます。

お花には季節があります

お花には季節があります。当たり前の話ですが気をつけることは私たちがイメージする季節よりも2~3ヶ月前がそのお花の旬になります。

例えばチューリップ。3月末から4月、5月はじめのイメージだと思いますが実際には1月末から3月初旬ぐらいまでが花屋さんの旬になります。温室やビニールハウスで育てているものではないものを「露地物」と言います。花業界での花の旬は「露地物の2~3ヶ月前」と覚えておくと良いので、結婚式でどうしても使用したい花があるならその花の旬に合わせて挙式・披露宴の日取りを考えると旬のお花ですから値段を抑えつつ、良質のお花が手に入ります。逆を言えば旬の花ではないものは価格と質が安定していない可能性があるということになります。

バラやユリは旬があるものの、通年で出回っているものもあります。また、天候によっても旬は左右されることもあります。

2. 結婚式の装花ってなに?

プランに含まれる「装花代」

結婚式場で見積もりに入っている「装花代」と記されているものはメインテーブル(高砂花)とゲストテーブル(卓上花)のみのものがほとんどです。

さらに見積もりのものは「最低ランクの料金」なのでブライダル雑誌やブライダルフェアで見たままの花のボリュームや色は期待できません。雑誌掲載やフェアで見るものは「最高ランク」のものだということを頭の片隅に置いておきましょう。

別料金のもの

装花代に含まれるものを理解していただくと、それ以外のものは全て「別料金」という解釈で良いです。入り口のドアのウェルカムリースであったり、ウェルカムボードのお花、受付のお花、ケーキをカットするナイフにつけられた花一つも別料金です。

3. なぜに高価?ウェディングブーケ

普通の花束とウェディングブーケはそれほど違うもの?と思いますよね。ウェディングブーケは本当に高価です。町の花屋さんでも2万から3万、ホテルでは4万以上、Sクラスホテルや有名デザイナーではさらにプラスアルファの価格設定になっていることが多いでしょう。それには理由があります。

店に在庫しているお花では作らない

イメージしていただきたいのがブーケ作りは「店に在庫している花では作らない」ということです。こだわりが特になく、「バラのブーケ」という漠然としたものだとしてもその挙式日に合わせて花屋さんは必要本数のなバラの花をオーダーして作っているわけです。

「その時」に最高なもので完成させる

花は生き物ですからオーダーしたものが全て完璧な状態ではありません。開きが悪いものや、開きすぎもものは使用できませんし、花びらに傷のあるものも使用できません。そんなリスクを考えつつ、通常は使用する花の量の1.5~2倍の花を仕入れます。

それでも天候に左右されたりするものですし、花の種類や色を指定すればするほど料金が上がることも考えられます。さらに先述した花の旬がずれていたりすると品薄な上に条件付けになるので当然料金は上がります。

加工が必要なものがある

花は温度で開花します。長時間ライトを浴びる花嫁の手元のブーケ、もしくは季節的に気温が高い場合、生花のブーケは「開花」が進みブーケの形の変形が起こります。そういったことにならないように事前に花が開かないようにワイヤー処理をしないといけません。同時に水がなければ花は枯れてきてしまいますので保水処理の工夫も必要になってきます。

4. 結婚式の花の予算を下げる方法

結婚式の花の予算をどのようにすれば下げることができるのか気になるところですね。

花のことを少しでも知ると上手にプランナーの方にリクエストできると思います。

花の指定はしない。

花にこだわりがあるなら別ですが、特別にこだわりがないならお花は指定しないことです。

色と雰囲気のリクエストのみにします。ただし、珍しい色は結局花が限定されてしまいますので注意です。

旬の花をメインに使用してもらう

花の指定をしなければおそらく旬の花を選択する花屋さんが多いでしょう。旬のものは流通も豊富ですし、価格も安定しています。コンディションの良い状態のお花を手に入れてもらえる可能性が高くなります。

提携のところ以外も見積もりをしてもらう。

これは会場装花では難しいことが多いのですが、ウェディングブーケの場合は持ち込みが許可されているところもありますので確認すると良いでしょう。持ち込み料を支払っても持ち込んだ方が価格を抑えることができる場合があります。

ただし、外部から持ち込んだブーケに関しては会場で管理をしてもらえない場合がありますので

気温の高い季節の管理方法や納品のタイミングをしっかりと確認する必要があります。

5. 生花と造花、その他の小物で私らしく

結婚式で会場の装花やブーケを全部を生花で彩るとどうしても予算がオーバー気味になってしまいます。今は昔と違い、造花のクオリティーがとても良いです。生花を使わない演出をすることもアイデアです。

6. まとめ

結婚式の花が高価になってしまうのは「結婚式だからこそ最高の状態」にしてくれる仕事人のこだわりなのかも知れません。結婚式にお花がないのは寂しいです。上手に見積もりを立てて旬の花を使いつつ、理想の雰囲気を作ってもらえるようにお花について知識をつけておくとベターです。